ワルン・ロティ日記4

ワルンロティ日記5が始まりました。今後ともよろしくお願いします。
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2018.07.19

セア村の石の床の石窯が暑いか、東京の狭いパン屋のガス釜が暑いか・・ああ・・

セア村にいた6月も、外気温は30度を超えていたけれど、
石窯で火を燃やして焼いていたのに、なんだか今の東京の方パン焼き小屋の方がが暑く感じる。。うさぎ小屋パン屋だからか・・


 へネロスおじさんに案内してもらってたどり着いたのが、 FORNO DA ANAフォルノ・ダ・アン
ひろ〜い庭には薪がバラバラと・・
  代々続くパン焼き業だけど、継ぐ人がいないので、娘さんが薬剤師だった仕事を辞めて継いだのだとか。 セア村のパン焼きは昔から女性が焼いてきたと聞いていたけれど、 この村の女性はたくましい。   毎日、酵母となるパン種を繋いでいるので、(前の日の残りの生地をとっておいてそれを混ぜて次の日につかう) お休みはあるの? と聞いたら、ないのですって。 日曜日は、一度だけやいて、午後は焼かないそうだけれど、 まあ、大変です。   村の小麦粉で全て焼くの?と聞いてみたら、 村の小麦粉は少なくなってるし、それだけだとグルテンが足りないので、パンが膨らまないから 他の小麦粉もプラスして生地を作るのだとか。 そんな話をしていたら、なんと村にある製粉工場まで、この後連れて行っていただくことに・・   「昔はセアのパンを焼くために小麦を挽く水車小屋があったのだけど、石臼で挽くから小麦粉も高くなる・・ けれど、今の方が、セアのパンは盛り上がっていて、食品フェアなどでひっぱりだこで、忙しい・・ バレンシア(すごい南)、やマドリッドから(遠いよ〜)も買いに来る・・アストゥリアス(これも遠い)までハイタツもしてる・・」     なるほど〜、1つ2.5€だけど1度に窯にいれるのが60個、1日に120個から300個焼く。。 原価は、薪と小麦・・と水だけ・・。 毎日ひとりで・・ 体力勝負だけど、売れていくのだから、楽しい仕事なのでしょうか・・。   セア村のパンは、パカッと2つに割れた形のなまこ形なのが特徴。 クープは 「フェンダ」というそう。 このクープの割れが大きい方が、良いパンなのだという。