ワルン・ロティ日記4

ワルンロティ日記5が始まりました。今後ともよろしくお願いします。
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2017.10.30

タコを食べるお皿は木を使うことが大切。金属のフォークもNGです。

7月、ガリシアのサンチャゴ・デ・コンポステーラでの料理教室でマヌエル先生は続けます。
「ポルボ(タコ)を食べるお皿は木の皿、プラド・デ・マデイラを使うことが大切です。お皿を温め香りも付けるためです。現在はオーブンがありますが昔は木の皿をタコを茹でた鍋の湯につけて、皿を温め、皿に香りと味を付けたのです。温かいタコの料理が冷めにくくなります。フォークでなくて楊枝で食べます。金属製のものを使うと味が変わってしまいます。日本人はお寿司を金属製のもので食べますか?それと同じことです。木の皿を売っているのを町でみかけませんか?ここで作っているものです。あれはタコの皿です。松の木でつくられていて、それぞれの店の名前が刻印していたりしますよ。タコ料理の専門店はプルテリアと言います。」
「ガリシアでなく他のエリアの店に行くと、金属フォークと陶器の皿でタコがでてくることがありますが、私は食べません。」
「鍋は昔は銅製のものを使いました。銅はすぐに熱くなり冷めますから。現在は銅の毒性が問題になり、銅は使いません。タコをカットするのはハサミです。タコ切り専用のハサミがあるのです。ナイフを使うと圧によってタコのゼラチン状のものが壊れてしまうので、必ずハサミを使います。」

 木の皿に食べる分のタコを載せて、ハサミで切って行きます。塩を上からふりかけてパプリカのドルチェとピカンテを振って、最後にオリーブオイルをかけます。
 「このかける順番も大切です。オリーブオイルを先にかけてしまうと塩が入らないのです。」
 「そして味が浸透するようにガリシアのパンに載せて食べます。ガリシアはここの小麦でパンをつくっています。タコは味が深いでしょう。タコが海の中でいろいろな魚介を食べているからタコには味があるのです。」
 「今回はポルボ・デ・フェイラ、シンプルな料理をつくりましたが、ニンニクとパセリのソースの料理もありますし、コロッケもあります。」


 たくさんのタコ、タコ、タコ・・大量のタコ、タコ。カットするのもパプリカを振るのもみんなでやりました。