ワルン・ロティ日記4

ワルンロティ日記5が始まりました。今後ともよろしくお願いします。
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2018.09.19

ギリシャのパクリシティは、並大抵では太刀打ちできないハードさです

クレタ島のラスク パクシマディの専門パン屋さんの話のつづき。   「焼き上がりましたよ〜」と、キサモスの町のパン屋「プラタナス」で。 声に振り向くと、ほんとうに、ラスクの大軍が・・。 こういうクレタ島のラスクを「パクシマディ」と呼ぶそうです。 奥で、きれいな女性が袋詰めしているでしょう。その姿が、このパン屋の空間を一気に現代に押し上げています。 そうでなければ、みせていただいた作業場も、ニコスさんもパノさんも、パン屋を取り巻く空間すべてが だいぶ昔にタイムスリップしたようで。。。   一度焼きあがったパンをカットしてもう一度焼いて・・う〜ん。日本のパン屋のラスクはたいてい残りパンのアレンジで、 残ったパンを無駄にしない「策」でもあって、そのままでなく、甘くしたりガーリック味にしたり、アレンジするけれど、 クレタ島のラスクはとことんピュアでした。   どうしてラスクが大量に作られるようになったかは、羊飼い文化と山岳地帯で大麦が主流で・・という背景に加えて もうひとつ、海を航るという、生活にも由来したとか。 航海の間、パンが黴びないように日持ちのよい工夫をした・・とか。 しかし、伝統食では終わらなく、ふわふわパンが簡単に手にはいる時代でも、 ギリシャの人達は、固い噛みしめるパンが好きなのだ・・と、 ラスクが大量に売れ続けたり、どの町にいっても、胡麻たっぷりの噛みしめパンが主流だったり、するので。   「ギリシャ人は、どんな料理にもパンを入れ、どんな時にもパンを食べるの・・」とガイドのコリーナさん。 おそれ入りました。 「白いラスクは黒胡麻入り、黒いラスクはオリーブ入りです。麦の種類が違いま〜す。あとオリーブが入ってるか入っていないか・・です」 と、なるほど、黒いラスクが大麦入り。   写真は、ハラーキというアニス入りのパンをラスクにしたそうです。 ちなみい、このハラーキ、ラスクに加工するまえの、焼きたてのままを1本、譲って貰いました。 50㎝ほどで、1,5€。 ほんのりとアニスの香りが胃にやさしく。。。ちぎって食べてると日本のちぎりパンのように柔らかく。
ああ・・柔らかいパンはほっとするなあ・・と、ハードのレベルがちがうギリシャのパクリシマディにガクガク・・。
旅の始まり、行きの飛行機で映画を4本もみちゃって・・・・寝なくって・・ぼ〜〜とした頭と体にに元気をいただきました。